真生の出生から退院まで(3月〜4月)

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3/7 誕生!!そして、入院

真生は、妊娠26週5日、760gの超低体重出生児で生まれました。
生まれてすぐに、NICU(新生児集中治療室)のある聖マリアンナ医科大学病院へ救急車で運ばれ、入院しました。
本当に予期せぬ出産で、一時はどうなることかと思いましたが、この上ない強運と病院スタッフの方々の的確な判断で、小さな命を助けてもらいました。

3/8 生後1日

自力で呼吸や体温調節ができなかったため、人工呼吸器をつけて、保育器に入っていました。大人の指ほどしかない細い手足には点滴やセンサーがつけられ、とても重そうです。でも、真生に触れると、「私は大丈夫よ」と言わんばかりに一生懸命体を動かしていました。
この日の夜、真生の容態が悪くなり、両親が病院に呼ばれました(ママもこの日から面会に行っていました)。主治医の先生に、「今の状態を乗り切らないと危ない」と言われました。が、スタッフの方々の懸命の処置と真生の強い生命力で、元気を取り戻しました。
危険な状態は乗り切りましたが、肺が少し損傷を受けてしまったようです。でも、起こってしまったことをくよくよ考えても仕方がないので、パパもママは真生のために前向きにがんばっていこうと思いました。

3/20 真生です!

ついに、名前が決定!!
「健康で元気よく」、「純粋で誠実、芯の強い人に」、「感性・創造力豊かに」という願いを込めて、「真生(まお)」と名づけました。
この頃から、パパにそっくり。おめめをぱっちりあけたり、顔をしかめたり表情も豊かになってきました。
3/10から、母乳開始!お口からはまだ飲めないので、鼻のチューブからの注入です。最初は、1日あたり0.5cc×12回。腸の様子をみながら、徐々に量を増やしていきました。

3/31 先生、ありがとう

生まれて約10日、紙おむつデビューをしました。一般には売られていない未熟児サイズですが、真生にはまだまだ大きいおむつです。
3/30、へその緒が取れました。
3/31、人事異動で、それまでの主治医の先生とお別れすることになりました。「生命に関わる大きな山は越えました」とのこと。3月中は電話が鳴る度にビクビクしていたので、パパもママも一安心。真生ちゃん、よくがんばったね!それから、先生、本当にありがとうございました。!

4/8 生後1ヶ月のお姉さん

4/7、お誕生1ヶ月を迎えました。一時は593gまで減った体重が、4/5に765gとなり、ようやく出生体重に戻りました。
4月から主治医の先生が変わり、大学病院らしく、研修医の先生にも担当してもらうことになりました。先生のお話では、1ヶ月で出生体重に戻れば、心配なしとのこと。真生ちゃん、順調です。
パパとママは、面会生活にだいぶ慣れてきて、スタッフの方々や同室のパパ、ママ達と、情報交換をしたりして、楽しい面会時間を過ごせるようになりました。
ちょうどこの頃、NICUの窓の外は、桜が満開。来年は、家族3人でお花見しようね。

4/11 え〜ん

泣いているとは言っても、呼吸器をつけているため、声は出ません。
4月中は、貧血や低血圧、おしっこが出なくなる等、まだまだ不安定でした。心拍や血中酸素濃度を測るモニタの値が、以前にも増して低くなったり高くなったりして頻繁にアラームを鳴らしていたので、面会中も気が気でありませんでした。真生も苦しそうで、激しく泣いていました。

4/16 寝相が悪いよぉ

4/13から、呼吸器抜管へ向けたお薬を投与。呼吸器の設定がみるみる下がっていき、モニタのアラームもめっきり鳴らなくなりました。
真生も体調がすごぶるいいようで、毎日ご機嫌でした。

4/17 ハート

看護師さんが、ハート型のテープでチューブを固定してくれました。こういった看護師さんたちの心遣いが、とても嬉しかったです。真生ちゃん、とってもかわいい〜!

4/18 うさぎさん(その1)

今度は、テープにうさぎさんを書いてもらいました。さすが、看護師さん、いろいろな技をお持ちです。真生もやっぱり女の子。かわいくしてもらった時は、いつもご機嫌♪

4/24 初めての抱っこ

4/19から未熟児網膜症の診察が始まりました。真生にとっては、かなりきついものだったようで(無理やり目を開けられるので)、診察後は、瞼を真っ赤にし、しかめっ面のまま固まっていました。この時点では、未熟児網膜症は発症はしていませんでしたが、今後も、週に1、2回の診察を受けることになりました。
4/22、呼吸器を抜管する予定が、体調を崩して延期・・・呼吸器抜管のためのお薬の影響で、おしっこが出なくなってしまったのです。「真生ちゃんに、プレッシャーをかけすぎちゃったね。無理せず、ゆっくりがんばろうね」とみんなが元気付けてくれました。
4/24、初めての抱っこ!!体重871g、でも思ったより重い!真生よりも、パパとママのほうが緊張気味だったけれど、嬉しいわが子の重みをひしひしとかみ締めました。抱っこの間は、看護師さんがずっと側について、手動で真生に酸素を送ってくれていました。そして、最後に、「初めての家族写真」を撮ってもらいました。

4/27 1kg突破、カンガルーケア

4/27、ついに1kgを突破!と喜んでいるのもつかの間、初めてのカンガルーケアに挑戦!カンガルーケアは、お互いの肌のぬくもりを直に感じることができ、ゆったりとした幸せな気持ちになれました。真生も、ママに吸い付くように、すやすやねんね。時間が経つのも忘れ、初日から1時間も抱っこしていました。

4/30 呼吸器抜管

4/30、ついに呼吸器抜管!やったよ、真生ちゃん!真生は、抜管されたことに気が付いていないようで、とっても順調。パパもママも涙が出そうなくらい、すごーくすごーくうれしかったです。
呼吸器は抜管したものの、まだ高濃度の酸素が必要で、保育器の中に酸素を入れていました(30%くらい)。
それにしても、呼吸器を固定していたクリップの下に、こんなにかわいいぷくぷくほっぺが隠れていたとは・・・。
ちょうどこの日は、ママが会社を退職する日でした。会社へ挨拶に行く途中でパパから電話があり、急いで病院に駆けつけたら、スタッフの方々やママ達が「おめでとう〜♪」と祝福してくれました。

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