真生の出生から退院まで(5月〜6月)

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5/1 初めての声

5/1、呼吸器が再挿管されてはいないかと、緊張気味で面会。が、心配は無用、経過は変わらず順調でした。そして、この日、真生の泣き声を聞くことができました。真生は、出生時に声が出なかったので、本当に「初めての声」でした。よぉ〜く耳をすまさないと聞こえないくらいだけど、女の子らしい、とってもかわいい声でした。

5/3 パパのカンガルーケア

5/3、パパもカンガルーケアに挑戦。やる気満々のパパとは対象的に、真生は居心地が悪そうに動き回ります。「やはりママにはかなわないのか・・・」とショックを隠しきれないパパでした。

5/4(その1) パパのカンガルーケア再挑戦

5/4、前日の汚名返上で、この日もパパがカンガルーケア。パパの意気込みが通じたのか、真生はおしゃぶりまで披露し、とっても気持ちよさそう。なんと、3時間も抱っこしていました。その日のパパのコメント「真生ちゃん、パパは幸せっだよ。またやろう。」

5/4(その2) チュパチュパ

母乳を始めた頃から、同時に母乳を含ませた綿棒を口に入れて吸わせることもしていました(メインは鼻から注入)。口腔ケアと、母乳の味に慣れさせるためです。真生はこれがとっても上手!いつも保育器の外に聞こえるくらいチュパチュパ音をたてて吸っていました。この頃になると、綿棒無しでもチュパチュパ音を鳴らし、「お腹が空いた〜」とアピールしていました。

5/7 生後2ヶ月でNICU卒業

5/7は、生後2ヶ月のお誕生日。看護師さんに手形と足型をとってもらいました。パパとママは、初めてのおもちゃ(くまさんのガラガラ)をプレゼントしました。
また、この日はNICUを卒業してNCUにお引越しをしました。NCUは、大きくて元気な赤ちゃん達がいて、とってもにぎやか。まだ1kgを超えたばかりの真生は、その勢いに圧倒されている感じでした。
ある時、看護師さんが真生の保育器をのぞいたら、あれっ、いない!お風呂や検査でもないし、保育器から出られるはずが・・・と思ったら、なんと、保育器の隅にあったタオルの下で、もぞもぞ動いていたそうです。真生ちゃん、かくれんぼをしてたんだね。

5/8(その1) お風呂デビュー(ベースン浴)

5/8、初めてお風呂(ベースン浴)に入りました。今までは清拭だけだったので、温かいお湯にとまどっている様子。初日なので、看護師さんに入れてもらい、それをビデオに撮って、パパとママはお家でお勉強しました。

5/8(その2) 哺乳瓶デビュー

5/8、初お風呂でお腹いっぱいと思っていたら、続いて、哺乳瓶デビュー。でも、真生のお口には、乳首がまだまだ大きい・・・。5ccとは言えどもアップアップ。やーっとのことで飲み干しました(残りの母乳は鼻のチューブから)。
ミルクの時間になると、いつも得意げにチュパチュパ口を鳴らしていた真生でしたが、「今日はそんな元気はありません」とお手上げ状態でした。

5/11 お風呂大好き

5/11、看護師さんの教育ビデオ(?)のおかげで、パパもママもベースン浴に慣れてきました。真生もと〜っても気持ちよさそう。ベースン浴の時は、保育器から出るので、酸素を口元に当てています。

5/21 保育器卒業

5/20、保育器(閉鎖式保育器)を卒業し、開放式保育器(※)に移りました。今までは、おむつをつけているだけの裸ん坊でしたが、肌着を着せてもらい、ちょっぴりお姉さん。
酸素はまだ必要なので、鼻にチューブをつけることになりました。未熟児サイズのチューブでも真生には大きいので、両ほっぺにテープで固定していましたが、真生は一生懸命外そうとしていました。
(※)屋根のようなひさしがついた保育器で、ひさしの部分に赤外線ヒーターが入っていて、赤外線で赤ちゃんの保温を行います。

5/24 コットに出ました

5/24 ついにコットに出ました。まだ、うまく体温調節ができないので、タオルでぐるぐる巻き状態。

5/28 チアノーゼ

5/28、ママが哺乳瓶でミルクをあげていた時、真生がつっかえてしまい、チアノーゼを起こしてしまいました。真生の顔色がみるみる青くなり、モニタ(心拍、血中酸素濃度)値もどんどん下がる・・・。「真生ー!真生ー!」と呼びかけ、叩いても、硬直したまま。先生や看護師さんが駆けつけ、真生を横にして、酸素を口元に持っていったら、すぅ〜っと顔色が戻ってきました。当時の真生は1298g。このまま・・・と最悪の事態も頭をよぎりました。真生が回復し、先生からも「大丈夫」との説明があった後、ママは、あまりの事に体中の力が抜けてしまいました。
後日、看護師さんが真生のお鼻を掃除したら、大きな鼻くそが出てきたそうです。もしかしたら、今回のチアノーゼは、お鼻がつまっていたせいかも・・・。
この一件以来、哺乳瓶授乳の1回1回が怖かった・・・。その後も、真生は、飲み始めにつっかえて、顔が青白くなり、スタッフの方に助けを求める事が多々ありました(5/28のときほどではありませんが)。スタッフや同室のママ達の励ましで、真生とママは毎日がんばりました。お蔭様で、真生もだんだん上手に飲めるようになっていきました。

5/31 未熟児網膜症レーザー治療

5/31、未熟児網膜症のレーザー光凝固治療を受けました。治療後1週間は、瞼の腫れとひどい目やにで、真生のチャームポイントの大きなおめめがかなり小さくなってしまいました。やっと腫れがひいたと思ったら、6/7の2回目のレーザー治療で、また振り出しに。真生は単なる眼科診察でも嫌だったのに、2回のレーザー治療はかわいそうでした(といっても、仕方がないんですけど)。

6/2 うさぎさん(その2)

うさぎさんテープその2です。
ほっぺが、だいぶぷっくりしてきました。溶けちゃいそうな柔らかさで、看護師さん達にも大人気!いっぱいプニョプニョされていました。
また、この頃、デリケートお肌の真生は、おむつ被れで、お尻が真っ赤になっていました。

6/5(その1) おしゃぶりを買ってもらいました

6/4から、飲んでいる母乳にオイルを混ぜ、カロリーアップをはかることになりました(今までも、お薬や「強化母乳」という栄養を混ぜていましたが)。
直接母乳も、人工呼吸器抜管後から練習していましたが、6月から本格的に開始。授乳前後の体重を測り、飲んだ量を記録します。6/5は「+8g」。やっと「飲めた!」という結果を残すことができました。
この頃の授乳は3時間毎、量も制限されていました。特に、真生は、肺の影響を考えて、通常より少ない量しか飲めませんでした。そのため、次の授乳が待ちきれず、「お腹が空いた〜」とよく泣いていました。そこで、気を紛らわせるために、おしゃぶりの登場。一時期は、本当に手放せませんでした。

6/5(その2) お花

とってもかわいいお花バージョン。NICU同級生で、お隣のベッドにいたMちゃんも負けじと、看護師さんに「なると」形のテープを作ってもらっていました。二人が並ぶと、まるで「赤ちゃん漫才コンビ」のようでした。

6/6 明日で生後3ヶ月、明後日は出産予定日

6/7に生後3ヶ月、6/8に出産予定日を迎えました。真生ちゃん、順調にいっていれば、今頃生まれたんだね。真生は今までよくがんばってきたけれど、出産予定日の体重は、1418g。赤ちゃんにとって、お腹の中の環境が如何に良いか、改めて実感です。

6/16 酸素チューブがとれ、1500g突破

6/11、お鼻につけていた酸素チューブが外れました!一時は、酸素をつけたまま退院かも、という話もあったけれど、本当によかった。晴れて自由の身となったので、ママとよく病室内をお散歩しました。
6/16、1500gを突破。パパとママからのプレゼントで、ひよこ柄の短肌着を着てみました。と思ったら、NICU同級生のYちゃんとお揃い。二人ともよ〜く似合っていましたよ。

6/17 担当看護師さん、ありがとう

6/17、またもや悲しいお別れ。真生の担当看護師さんが、ご結婚のため、辞められることになりました。担当看護師さんには、と〜ってもかわいがっていただいたので、真生もパパもママもとっても寂しい・・・。本当に、今までどうもありがとうございました。真生も感謝とご結婚のお祝いの気持ちからか、前日に1500gを突破、本日出生体重の2倍を突破しました(でかした、真生!)。真生は、担当看護師さんから、かわいい短肌着をいただいて、早速着てみました。まだ大きいけれど、そのうち、立派に着こなしますよぉ〜。

6/26 亜鉛欠乏で肌荒れ悪化

6月は、お尻(オムツ被れ)、鼻の下(酸素チューブかぶれ)、手足(テープかぶれ)、耳など、肌が荒れて大変な状態でした。皮膚科の先生にも見てもらい、検査をした結果、急性の亜鉛欠乏であることがわかりました。感染値もあがり、抗生剤を点滴、荒れた箇所には薬を塗って、かなり膿んでいた足の甲にはガーゼを巻いていました。さらに、他の患者さんに感染しないよう、真生は一時的に隔離されました。

6/29 生まれてから1kg増えたよ

6/29、1760g。生まれてからちょうど1kg増。この頃は、どんどん大きくなり、毎日、看護師さんに体重を聞くのがとっても楽しみでした。
真生の肌荒れは、かなりひどいものだったので、病室のみんなも心配してくれましたが、亜鉛を飲み始めたらみるみる良くなり、ツルツルお肌も復活。跡もほとんど残りませんでした。
それにしても、ここまでずっと母乳だけでがんばってきたのに、亜鉛欠乏だなんて、ママはショック・・・。
6月は、真生と同じくらいの未熟児で生まれたNICU同級生が2人退院していきました。真生も、主治医の先生から「退院」の言葉が出るようになり、いよいよ先が見えてきました。

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